日本人の性質なのかわかりませんが
自分を卑下して謙遜することが、「おくゆかしい」とか
「ひかえめ」だとか良い意味で言う人が多いですが、何のためにもなりません。
むしろ毒でしかありません。ここでは詳しく書きませんが
自分を卑下している人ほど、実はプライドが相当に高い人が多いと思います。
本当は自分はできる人間だと思っているなら、まだましもですが
本心でこころの奥底で実は自分はできない人間だ。
何もできない。何をやってもうまくいかない。とみずから過小評価しているひとは
ただちにその考え「自己否定」も自分にとっていらないものだと理解してください。
全く悪でしかないとは言いませんが、その思いがほとんど自分の中で
占めている割合が高いと、文字通り、自分は本当に何をやっても上達しない
うまくいかない、できない自分になってしまいます。
このメカニズムはとても重要な事なのでまた後で書きますが
人は「望み通りの自分」ではなく「思ったとおりの自分」になります。
これは脳機能に基づいていますから、100%そうなります。
ですから、常に自分はダメだと思い込んでいるなら
そう思う事を止めるだけでも努力をしましょう。
この考え方は子供の頃から習慣になっている人も多いと思います。
そのことすら自分で自覚がない危険な人も多いと思います。
「これって、もしかして自己否定?」と疑問に思われたならしめたものです。
どんどん自分の日頃の思いに疑問をもってください。
そして今まで述べた4つある観念のうちの「比較観念・脅迫観念・自己否定」は
自分の中から外していきましょう。
4つめがでていませんが、最後にでてくる観念があります。
実はこれが一番重要で、自分の中で根底をつくっている観念といえるでしょう。
これがあるから、3つの観念がでてくるのです。
さっきの続きで言うと、「うまくできない自分はだめだ」の奥底には
「できない事は悪い」「できることは良い」という観念があります。
そうです。「善悪観念」と呼ばれるものです。これは実に多岐にわたり
代表的な観念だけでも1000ほどあります。
1,000の観念の中には男女間での観念の数は入って「いないので
世の中にはとても無数といっていいほどの観念があります。
その人なりの考えや育ってきた環境からの影響があるので
人の数だけもっている観念があるといってもいいでしょう。
これも親の影響が大きいです。
もっと深めれば、祖父母の代から影響を受けていますので
親の観念を観察するには、祖父母と両親の過去の関係を探って
両親の気持ちになって考えたり、洞察します。
私も以前は、親が絶対的であって、自己否定の塊
また「観念まみれ」でしたが
一年ほどかけて訓練をして、自分の中にある観念というあらゆるものを
挙げていき、「要らないもの」と自覚しました。
学びを始めて7年になりますが、かなりいろいろなものから解放されて
楽になりました。
同時に親を一人の人間として認める事が以前よりはできるようになりました。
親だけではありません。家族や職場の人間、自分の周りの人間もです。
でも何よりも大切なのが「自分で自分の事を認める」こと。
これが大前提となります。自分を認めていない人は周りの人を認めていません。
自分を愛していない人は周りの人も愛していません。
あなたの周りにそんな人がいると思います。もしかしたらあなた自身がまだ
自分を認めていないかもしれません。
自分を認めるということは「できない自分」も自覚することです。
また「できる自分」も確認することです。気づく事です。
そういった「今の自分の位置」を認識することが
「自分を認める」ということです。
そして「在りたい自分」とはどんな自分か?それがわかれば
自分は今何から始めればいいか?を設定して実行するだけです。
それには「自分には無理かもしれない」という思いは必要ないです。
前に進むのみです。