その向こう側を理解する。これは物事の本質を見ろと言う意味です。
人はありがちな話しとして外で起こっていること、「現象」といいますが
そっちにとらわれがちです。
現象にとらわれるというのは、日常茶飯事のことです。
たとえばあなたの家族があなたに何か怒ったとします。
あなたは相手のそんな態度にびっくりしたり、時には怒りがおこるかもしれません。
その時に家族が言った言葉、言った行為という「現象」に
とらわれてはいけないという意味です。
ほとんどの方はこんな感じで人生を送られていると思います。
職場で、会社で、上司に、同僚に、同級生にあることを言われた
あることをされた、とします。
いつもなら「ああ言われてむかついた」「悲しかった」と思い
もんもんとしたり、傷ついたりするのが普通だと思います。
そうではなく、その時に、その行為そのものは無視して
その「向こう側」を考えます。想像します。
なぜ相手はその行為に至ったかを理解しようとすることです。
そうすれば相手の行為や言葉にいちいち反応しなくてすみます。
家族であれば毎日接していて一緒にいる時間が長いので
他人よりは相手の事がより見えてきます。
なぜその行為になったか？
相手の観念が見えてくればより理解できます。
この探る、掘り下げる事が、とても学びになります。
それが「その向こう側を理解する」です。
自分の周りにいる人にも目を向けてみてください。
お子さんの事で、パートナーの事で、悩みがある方は
その具体的な「言動」について考えてみてください。
なぜそんな言動に至るのか？相手と話しが出来ればなお良いです。
なぜそうするのか？そう思うのか？じっくり話ができれば
明確に相手が見えてきます。
その時に「そうだったんだね」と寄り添った気持ちになってあげてください。
何も相手に気が利くような言葉などいりません。
自分がその気持ちを理解できたら、潜在意識を通して
相手に通じていますので相手もつたわります。
そうすると不思議な事に、相手が変わります。
その前にあなた自身が相手に対しての思いが変わると思います。
人間関係のコツはこのことにつきます。
子供さん、ご家族、職場の人間関係で悩みのあるかたは
「その向こう側」を理解するようにしてみてください。
強そうに見える相手も、一見、気弱そうで何にもできないように見える人でも
実はそうでない人というのは多々あります。
それが外見でおこっている「現象」にとらわれない見方で
見れば見えてきます。やってみてください。
これは世の中の事件などの社会ニュースでも同じ事がいえます。
巷を騒がせている事件や芸能ニュース、その向こう側を理解してみましょう。
外側の現象にとらわれずに見るのです。そこに今の社会の本質が見えてきます。
ニュースの外側に踊らされないようにしてください。
本質は何か？ネット上で好き勝手にコメントをしている方々がいますが
うわべだけでコメントしているものばかりです。
そういったコメントを見て影響も受けないでください。
本質を見るように心がけていると、自分が今「常識」とされていることが
果たして本当にそうなのか？という疑問がでてきます。
この町で、自分の行っている学校で会社で、日本の政府がいうこと
世界でおこっていることに、必ず「裏側」を本質は何か？と
常に問うてください。
そうすれば、では今、自分はどうすべきか？
あるいは自分はどうありたいか？
その基準で見た時に自分はどう在りたいか？
常に考える感覚を養うようにしてください。
世間が常識としていることは、決して100％正解ではありません。
皆と同じが安全という国民性が高い日本では
その考えはとても、こっけいで危険です。
それらを外して、自分が「快」だと思う方向に
人生をもっていきましょう。
人は赤ん坊のころは、おむつが汚れたら「不快」と感じ
泣いて知らせて、母親や父親がおむつを
交換してくれることによって「快」になります。
またお腹が空いて「不快」になれば泣いて知らせて
親に「快」の状態にまたしてもらいます。大人も同じです。
自分が「快」になるように人生を変えてゆきましょう。
今の時代それができない大人が多いです。
自分でできることですから、変えてゆきましょう。
常識や世間体にとらわれずに、自分で歩いてゆけるように人生を進みましょう。
本質を見る｜その向こう側を理解する
心理学
